kraken 簡易マニュアル
初めて起動する際に
krakenのデータフォルダは下記です。
HD>ユーザ>(家のマークのユーザーアカウント)>書類(Documents)>Kraken_Data
このフォルダの中には、素材のパス等の設定情報が格納されます、素材へのパスはデータフォルダからの相対パスで管理されます。
またMIDIアサイン情報もここに保存されます。
データフォルダの中に素材を入れておくことで、データフォルダを他のマシンに持って行って素材一式を移行することが簡単になります。
最新バージョンの取得方法
インターネットに接続した状態でkrakenを起動すると、アップデーターがある場合、お知らせのウィンドウが表示されます。
MyPage内より新しいインストーラーをダウンロード・保存し、その後インストールを行ってください。
※アップデートの必要がない場合、インターネットに接続した状態で起動しても、そのままkrakenの画面が表示されます。
インターネットに接続した状態で起動しご利用いただくことが前提です。
インターネット接続環境がない場合も、10回まで起動することができます。
この場合、11回目の起動時にインターネット接続が必要になりますので、接続した状態でご利用ください。
※一度インターネットに接続すると、10回のカウントはいったんリセットされます。
□MyPage
https://mypage.techlife.sg
ログイン後、’Show Your Products’をクリックします。
'Licensed Products'の中から、krakenをクリックし、’Download URL’の'DOWNLOAD'よりダウンロード・保存し、その後インストールを行ってください。
素材の追加方法
素材の追加方法は主に2つあります。
1.素材管理エリアにFinderからムービーファイルをDrag&Dropする方法
2.素材管理エリアを右クリックし、Add Media...を選択し追加する方法
ファイル単位でドロップします。フォルダ単位ではドロップできません。
'ExtraLayer'への素材の追加方法
ExtraLayerでは、Movie/Image/SWF/Syphonがサポートされています。
ExtraLayerの選択パネル上で、読み込みたい3x3のエリアの上で右クリックすると、ポップアップ画面が表示されます。
’Edit setting...’を選択するとダイアログが表示されます。
画面が開いたら、該当の形式のタブをクリックします。
’Load...’ボタンをクリックして、該当の素材ファイルを選択することで、素材をセットすることができます。
アイコンは、SNAPボタンをクリックすることで現在表示されている映像をアイコンとして登録できます。
TEXTについて
この項目は、テロップ用に作成されたSWFに指定する文字列を記述します。
テロップ用のswfは、トップ階層にstatementという変数を用意します。
この変数に指定した文字列をセットします。
BLENDについて
この項目は、ExtraLayerを既にMixされたAチャンネル、Bチャンネルの映像にどのように重ねるかを指示するものです。
- Default:アルファを考慮した通常のブレンド処理
- Add:単純に加算合成をします
- Subtract:減算合成します
- Rev-Subtract:反転したものを減算合成します
DISPLAY TYPEについて
- Stretch:常に画面一杯に拡大して表示します。オリジナルのアスペクトは無視されます。
- Letter box;オリジナルのアスペクトを維持します。黒い帯が付きます。
- Crop:オリジナルのアスペクトを維持します。
素材の選択方法
素材をDragし、各チャンネルのプレビュー上でDropすることによって再生が行われます。
またはカーソルを移動して、returnキーを押すことによってカレントチャンネルでその素材を再生することができます。
Direct Key Mode
Direct Key Modeを有効にしておくと、 素材管理エリア内に表示されている英字(キーボード割り当て)を押すとダイレクトに素材を再生できるようになります。
なお、キーボードの'shift’キーを押しながら英字を押すと、反対側のチャンネルに振り分けて再生されます。
画面左上'kraken'>Preferences…>System タブ内の’Direct Key Mode’にチェックを入れると有効になります。
ExtraLayerの選択方法
ExtraLayerの場合、マウスを押している間か、キーボードでキーを押し続けている間だけ、表示されるようになっています。
そのため、マウスを放す、またはキーを離すとExtraLayerの表示は中断されます。
キーボードの'command’キーを押しながら素材をクリックすると、固定し表示し続けることができます。
もう一度素材をクリックすると解除されます。
キーボードは、i、o、p、 k、l、;、 ,、.、/ の3x3にキーが割り当たっています。
キャプチャデバイスの選択方法
キャプチャデバイスが使えるよう、まずは設定を有効にします。
画面左上'kraken'>Preferences… を開きます。
右側にある’CaptureDevice’ボタンをクリックします。
※クリックすると、上記キャプチャのようにグレーになりボタンが押された状態になります。
'close'で閉じ、krakenの画面に戻ります。
画面右下’Camera 1’’Camera 2’のボタン上で右クリックすると、’Edit setting...’というポップアップメニューが表示されます。
これを選択することで、キャプチャデバイスの設定や表示位置等を変更することができます。
キャプチャデバイスは、ボタンがハイライトになっている時に表示されます。
もう一度押すことによって、表示を取り消すことができます。
ショートカットキーやMIDIデバイスを使用した際にも同様です。
映像は以下の流れになります。
チャンネルA + チャンネルB → キャプチャデバイス1+キャプチャデバイス2 → ExtraLayer → 変形アジャストメント → マスク処理 → OUT
キャプチャデバイス設定
’Edit setting...’選択後、ダイアログが表示されます。このダイアログで、キャプチャデバイスの設定を行えます。
Device
キャプチャデバイスを切り替えます。使用されているキャプチャデバイスは候補に表示されません。
’Disable’を選択するとキャプチャデバイスを解除出来ます。
Setting...
選ばれているキャプチャデバイスの詳細設定を行えます。
LAYOUT TYPE
表示位置を選択出来ます。
DISPLAY TYPE
LAYOUT TYPEがCenterの時だけ設定が行えます。中央に表示する際の表示方法を指定します。Center以外の場合には、アスペクトを維持した状態でそれぞれセンタリングします。
BLEND
重ね合わせの方法を指定します。
- Default:上書き表示
- Add:加算合成
- Subtract:減算合成
- Rev-Subtract:反転減算合成
Mirror
左右を反転するかを指定します。
チャンネルプレイヤー
チャンネルプレイヤーには、各チャンネルのプレビュー、Dimmerスライダ、シークスライダ、スピードスライダ、Play/Stopボタンが配置されています。
- Dimmerスライダ:明るさを変更します。
- シークスライダ:再生位置を表示します。
- スピードスライダ:再生スピードを0.5〜1.5倍速まで変更可能です。
- Play/Stopボタン:再生/停止を切り替えます。
Dimmerスライダ、シークスライダ、Play/StopボタンはMIDI機器から制御可能です。
スピードスライダ、Play/Stopボタンはショートカットキーからも制御可能です。
スピードスライダはノブをダブルクリックすることで、デフォルト(1倍速)に戻すことが可能です。
スクリーンセッティング
画面左上’Window’>Screen Settingを選択するとスクリーンセッティングに関するウィンドウが表示されます。
スクリーンに合わせたい場合は、’’RESOLUTION’>Screen Fit を選択します。
ここから最終出力映像の解像度を変更することができ、また以下の調整が可能です。
RGBの色調調整
2面送出のタイプ選択
トランジションカーブの変更
4頂点による変形
グレイスケール画像によるマスク処理
色調を調整したい場合には、Color-Adjustment Enableを押して下さい。
有効になると以下のスライダが有効になります。
- Dimmer:Max輝度を調整します。
- Red:赤を調整します。
- Green:緑を調整します。
- Blue:青を調整します。
Red, Green, Blueは向かって右にスライダを移動させると加算され、左に移動させると減算されます。
初期状態に戻したい場合には、Resetボタンを押してください。
また常に以下のオプションが使用出来ます。
- Rear:リアプロジェクション用に水平方向を反転して送出します。
- Flip:天つり用に上下を反転して送出します。
Keystone
4頂点を使用して最終映像を変形できます。
またグレイ画像を使ったマスク処理も行えます。
マスク画像は、jpg, png, tif, bmpの拡張子を持つ画像ファイルをサポートしています。
最終スクリーンの解像度にそのままマッピングされますので、最終スクリーン解像度毎にマスク画像を用意してください。
Display
主に2面送出を行う場合に利用します。
- デフォルト:通常の送出方法
- F / F:最終映像を水平方向に2分割して送出します。
- F / F':最終映像を水平方向にミラーリングして2分割送出します。
- A / B:Ch.AとCh.Bを水平方向に分割して送出します。
- EdgeBlending:デフォルトと同様の送出方法をとりますが、中央にエッジブレンド処理を施します。
EdgeBlending
エッジブレンディングは、複数のプロジェクタ同士の結果を滑らかに見せるための技術です。
プロジェクタをきっちり端を揃えるよりもあえて重ねて投影し、滑らかに見せた方が設置が楽なケースもあります。
そのような時に本機能が利用できます。
- Blend Width:重ね合わせる領域の幅を制御します
- Blend Power:クロスフェードのカーブを変更します(デフォルトでは1.0です)
- Luminance:クロスフェードの明るさを制御します(デフォルトでは0.50です)
プロジェクタ毎に輝度カーブのガンマが異なる場合には、それぞれRed,Green,Blue別にガンマを指定することが可能です。
メディアセッティング
このウィンドウには最後に表示した素材の設定情報が表示され、必要であれば変更が可能です。
素材管理エリア内で右クリック>’Setting...’を開きます
- BPM SYNC:Speed設定を無視し、BPMに合う形で再生スピードが調整されます。
- SOUND TRACK:有効にするとサウンドトラックも同時に再生されます。
素材管理エリア内で右クリック>’Display Type’ を開きます。
- DISPLAY TYPE:Stretch、Letter box、Cropを選択できます。
サウンドトラックを有効にすると一般的に立ち上がりのレスポンスが落ちますので、どうしても必要な場合を除き、無効にすることをおすすめします。
MIDI設定
汎用的なMIDIコントローラをサポートしています。
MIDI信号のうち、ノートNo.とコントロールチェンジに対応しています。
鍵盤にムービーを割り当てる際には、3オクターブの白鍵を利用します。
一番下(低音)のC3もしくはC4を選択し、NoteNo.のFunction listでCall MediaとしてAssignします。
Call Media以外は、どの鍵盤にもアサインが可能です。
CCの割当時において、Signal Typeを変更できるようにしました。
- Always: 受信データを参照せず、データを受け取ったらトリガーします。
- Not 0: 受信データがゼロ以外の場合にトリガーします。
使用可能な素材について
- QuickTimeで読み込み可能な動画、静止画
- QuartzComposerファイル(qtz)
QuartzComposerは、要求されるCPU負荷/GPU負荷が大きくなりますので、ご注意ください。
1ファイルを100MB以下と想定しています。それよりも大きいファイルは再生時のレイテンシが長くなります。
最大解像度は、最大最終スクリーンと同サイズの3072x1440としています。
この解像度よりも大きい場合にはインポートされませんので、ご注意ください。
レイテンシを重視し、長尺ではないいわゆるvj的な使用の際には、HAPを推奨します。
またシークスピードを重視する場合にも、HAPを推奨します。
HAPの詳細はコチラをご覧ください(外部サイト/英語です)
素材を右クリックすると’Display Type’というメニューが表示され、ここでStretch、Letter box、Cropの中から選択できます。
デフォルトではStretchが選択されています。
- Stretch:常に画面一杯に拡大して表示します。オリジナルのアスペクトは無視されます。
- Letter box;オリジナルのアスペクトを維持します。黒い帯が付きます。
- Crop:オリジナルのアスペクトを維持します。
パブリッシュする際の設定は、FlashPlayer9以降にしてください。FlashPlayer9以降で動作します。
バンク数について
バンク数は12バンク用意しています。1バンクは7x3(3オクターブ分) = 21素材となります。
使用できるメモリが少なくなると自動的にキャッシュアウトしますので、再生時のレスポンスが悪くなるケースもあります。
ExtraLayerのバンクは、3バンク用意しています。1バンクは3x3 = 9素材となります。
TIPS ショートカットキー一覧
- ESC: BreakDown
- []: メディアグループタブ上下
- PageUp/PageDown:メディアグループタブ上下
- Command+F1-F4: ストックエリアセット
- F1-F4: ストックエリア呼び出し
- Space:トランジションスイッチ
- Enter:選択素材を右へセット
- Shift+Enter:選択素材を左へセット
- ↑:カーソル上移動
- ↑+Command: トータルディマーUp (optionキー併用で荒く)
- ↑+option: グローバルスピードUp
- ↓:カーソル下移動
- ↓+Command: トータルディマーDown (optionキー併用で荒く)
- ↓+option: グローバルスピードDown
- ←:カーソル左移動
- ←+Command: トランジションDown (optionキー併用で荒く)
- ←+option: メディアグループDown
- →:カーソル右移動
- →+Command: トランジションUp (optionキー併用で荒く)
- →+option: メディアグループUp
- qwertyu
- asdfghj
- zxcvbnmメディア呼び出し(プリファレンスで挙動変更可能)
- 1-9:エフェクト
- iop
- kl;
- ,./ エクストラレイヤー呼び出し
- 0:BPMタップ
- -:BPM Down
- ^:BPM Up
- ¥:Accent Set
- @:キャプチャカメラ1トグルスイッチ
- ::キャプチャカメラ2トグルスイッチ